月例経済報告(H25.7.23) 基調判断 〈現状〉 景気は、着実に持ち直しており、自律的回復に向けた動きもみられる。 ※3カ月連続で判断を引き上げ。 〈先行き〉 先行きについては、輸出が持ち直し、各種政策の効果が発現するなかで、企業収益の改善が家計所得や投資の増加につながり、景気回復へ向かうことが期待される。
(リスク要因) 海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスク。
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企業部門の動向
〇 業況判断は、大企業及び中小企業ともに改善している。
〇 本年度は、製造業を中心に増益の見込みである。
設備投資の動向
〇 設備投資計画は、やや強めとなっている。
・ 設備投資は、期待成長率と連動しており、企業の期待成長率は上昇している。
〇 機械受注は、このところ持ち直している。
公共投資・住宅・消費の動向
〇 公共投資は、堅調に推移している。
・ 6月の公共工事請負金額は、前年比+21.7%。
〇 住宅建設は、増加している。
・ 5月の住宅着工総戸数は、前年比+14.5%。
〇 個人消費は、持ち直している。
・ 前月比の消費総合指数は、4月+0.2%、5月+0.6%。
〇 外食は、このところ底堅い動きとなっている。
・ 前年比で、4月+0.5%、5月+2.2%。
雇用・賃金の動向
〇 雇用情勢は、厳しさが残るものの改善している。
・ 有効求人倍率は、4月0.89、5月0.90。
・ 完全失業率は、4月4.1%、5月4.1%。
・ 雇用者数は、このところ持ち直しの動きがみられる。
〇 定期給与(所定内+所定外)は、持ち直しの動きがみられる。
物価の動向
〇 国内企業物価は、緩やかに上昇している。
・ 6月は、前月比+0.1%、前年比+1.2%。
〇 ガソリン価格は、足下で上昇している。
〇 消費者物価のコアコア(生鮮食品、石油製品その他特殊要因を除く総合)は、このところ横ばいで、5月は、前月比+0.1%、前年比▲0.4%。
〇 消費者物価のコア(生鮮食品を除く総合)は、前年比プラスへ向かいはじめており、5月は前月比+0.1%、前年比▲0.1%。
外需の動向
〇 輸出は、持ち直しの動きとなっている。
・ 前月比で、3月+2.3%、4月+2.5%、5月▲0.6%。
生産の動向
〇 生産は、緩やかに増加している。
・ 前月比で4月+0.9%。5月+1.9%。予備調査で6月▲2.4%、7月+3.3%。
〇 5月は、「はん用・生産用・業務用機械」がけん引している。
アメリカ経済の動向
〇 景気は、緩やかな回復傾向にある。
・ 消費は、緩やかな増加傾向にある。
・ 消費者信頼感は、上昇している。
・ 住宅着工件数は、このところ横ばいである。
・ 住宅価格は、上昇している。
・ 生産は、おおむね横ばいである。
・ 雇用者数は、増加している。失業率は、このところ横ばいである。
中国経済の動向
〇 景気の拡大テンポは、依然緩やかなものとなっており、一部に弱めの動きもみられる。
・ 4-6月期実質GDPは、前年比+7.5%。
・ 生産は、このところ伸びがやや低下している。
・ 輸出は、このところ弱い動きになっている。
・ 個人消費は、伸びがおおむね横ばいである。
・ 固定資産投資は、伸びがおおむね横ばいである
ヨーロッパ経済の動向
〇 景気は、一部に下げ止まりの兆しもみられるが、総じて弱い動きになっている。
・ ユーロ圏の生産は、このところ底堅い動きになっている。
・ ユーロ圏の輸出は、おおむね横ばいである。
・ ユーロ圏の失業率は、上昇している。
・ ユーロ圏の消費者信頼感指数は、持ち直しの動きがみられる。