本日、天皇陛下が御退位され、平成の御代に幕が引かれることとなりました。
振り返ればこの30年、平成はまさに激動の時代でした。バブル景気のピークと共に迎えた平成の時代は、その後バブル崩壊の後遺症に苦しみ、アベノミクスによる本格的な景気回復を迎えるまで、“空白の時代”と称される経済低迷期が続きました。
世界に目を転じても、安全保障、経済の両面において、国家間のパワーバランスは大きく変容し、国際社会はまさに羅針盤のない、未知の航海へと漕ぎ出そうとしています。
またこの間、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など、まさに史上空前とも言うべき未曾有の大災害が相次いだことも、深い悲しみとともに国民の大きな記憶として残っています。
このような、内外ともに激動する時代にあって、今上陛下は常に国民に寄り添ってこられました。被災した国民のもとに足を運ばれては、一人ひとり手を取られ、励まされました。
陛下の思いに国民は勇気づけられ、厳しい環境や逆境にあっても希望を持ち、日本を平和で、国際社会の中でもひときわ輝く、素晴らしい国に築き上げることができたと確信します。
明5月1日、新天皇陛下がご即位され、わが国は令和の新しい御代を迎えます。
新しい時代にあっても平成の時代と今上陛下の記憶をしっかりと心にとどめ、令和の時代が、さらに平和で明るく、活力に満ちたものとなるよう、国民の皆様とともに国政運営に邁進してまいります。
平成31年4月30日
衆議院議員